自分だけの思いつき、など。

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...... 2025年07月13日 の日記 ......
■ 「ワタシにはなぜ友達がいないのか」   [ NO. 2025071301-1 ]
母ががんで病床に臥せり、すでに余命宣告も受けており、緩和ケア病棟(別名ホスピス)にて日々を過ごしていた頃、毎日会いに行っていた。
多分看護師さんが同席していたときだと思うが、「私が死んだらこの子は一人になってしまう」と母が言った。

「そんな大げさな」「いやそんなことは(ない)」とそのときには言ったと思うが、いや、母亡きあと既に8年。
母の言う通り、たしかに私は一人になっている。

思えば友達らしき友達ができたことがなかった気がする。
小学校中学校高校、そして大学。大学はともかく、同じクラスでわいわい騒いでいても、学年が上がってクラス替えで別のクラスになるともう会うことも話すこともなくなる。小学校3年の最初のクラス替えから、高校の最後のクラス替えまでそんな感じだった気がする。
同じ部活で汗を流したはずの同志も、部活から引退するともう会うことも話すこともない。たまに食堂や図書館で顔を会わすと「おお」「オス」なんて挨拶は交わすが、それっきり。

みんな、当時は友達だと思ってつき合っていた。しかしクラスや部活から離れると、もうそれっきり。

当日はそういうものだと思っていた。でも、この歳になると、また、弟の交友関係を見ていると、それは間違っているというか、そういうものではないのだと思うようになった。

そう、私には友達がいない。
好むと好まざるとにかかわらず、それが結果なのである。

当然、彼女らしき人もいない。いま思えば、松尾美樹とつき合うことになり、くっついたり別れたり振られたりで都合3年は一緒にいたけど、いま思うにつき合い始めて3カ月くらいで「あぁ、この男とはないわ」と思ったのではないだろうか。その頃に別の清水春樹という男に声をかけられてなびきかけ、必死につなぎ止めたが、後に年末くらいに宮本彰にキスされたりとかあったし。
なのに、予備校のスポーツ大会の翌日の10月2日にホテルに誘い出したら応じてくれたのは、いま思えば嘘みたいな僥倖である。おかげで童貞ではなくなったのだから。しかし多分松尾美樹は、中学校と大手前高校での同級生だった西山亨と性交を済ませていたはずで、処女だと思い込んでいた自分は大変おめでたいやつだということになる。

閑話休題。

先日の元上司の送別会で、私以外の元同僚達が和気あいあいとしているのを皮一枚またはビニールに隔てられたような雰囲気で見ていた。

同じ場所にいながら、別の宴会に参加しているような感じ。同じ職場にいながら、見ているもの、見えているもの、などは全然別だったような気がする。

同じ会社にいながら、同じ部署にいながら、同じ学校に通いながら、同じクラスにいて同じ授業を受け、時には会話していても、同じクラスにいるだけで、友達ではなかったということ。

小学校のとき、なんか合宿に長期休みのたびに行かされていた。当時は行かされていたなんて思わず、暇な休みだからと行かされていたような気がする。

(多分)日本全国の同学年の子たちを集めてどこかの旅館やホテルに泊まって体動かしたり体験させたりする、サマーキャンプとでも言えばいいのか、まぁそういうのがあった。

毎回のように行かされていたのは、きっと母が当時の俺の将来を危惧して行かせていたのだろう。
小学校のとき、私自身は友達がいたような気がする。特に3年生になって自転車に乗るようになってからは、クラスメート達と自転車で走り回っていたような気がする。後に高学年になったら、我が家で漫画を読んでいたこともあった。
しかし、いま振り返ればそれらは全てただのクラスメートであって、友達ではなかったのかもしれない。
特に漫画を読んでいるのは、俺と遊んでいるのではなく、我が家にあった漫画が目当てだったのだろう。
その証拠に、先年小学校の同期会に出てみたが、話の弾むような同級生はいなかった。しゃべくりまくる奴の話をまんじりともせずじっと聴くだけであった。

なんでもマニュアルが欲しい今日この頃、小学校のときにも「ともだちの作り方」とか「同級生と仲良くなる方法」「クラスが変わっても友達でい続ける方法」なんてマニュアルがあったらよかったのかもしれない。

もう60歳をすぎて、今更友達でもない。新たに作る歳ではない。既にある友達つきあいをメンテナンスする年代で、むしろ亡くなっていく友達がいる世代である。

こうやって友達がいない、知り合いもいない、配偶者も彼女も当然いない、という人生は、ある程度覚悟していたことだが、実際になってみると、今後はどうしたものかと思う。もうすぐ父もいなくなるのだろう、妹とも没交渉に等しい。

・・・・・あーあ、どうやって生きていこうかな・・・・・・


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